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赤ちゃんの頭のかたち外来

40年以上の形成外科医としての経験の中で、オーストラリアクラニオフェイシャルユニット(南オーストラリア州アデレード市)に2年間留学し、多くの赤ちゃんの頭蓋顎顔面変形治療を勉強してきました。帰国してからも大学病院でこどもの頭蓋顎顔面変形の手術治療を行って来ました。また、形成外科学会の小児形成外科分野指導医の認定を受けています。その様な経験から、この度、自身のクリニックで「赤ちゃんの頭のかたち外来」を立ち上げました。

三角頭蓋変形の外科治療前後 左から術前CT画像、術前、術後

赤ちゃんの頭のかたちは、成長とともに少しずつ変化していくものですが、中には向き癖や姿勢などの影響で、頭の左右差や扁平、絶壁などが目立つ場合もあります。「このまま自然に治るの?」「治療が必要なの?」と不安に感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。当クリニックでは、赤ちゃんの頭のかたちに関するお悩みに専門的に対応する「頭のかたち外来」を設けました。頭蓋形状の評価を行い、必要に応じて生活指導やヘルメット治療など、個々のお子さまに最適なサポートをご提案いたします。生後3か月(首が座るくらい)~8か月の乳児が対象となります。ヘルメット治療をする場合、生後6か月以降は改善率が乏しくなりますので、赤ちゃんの将来を見据え、早期のご相談(できれば生後3〜6か月くらい)が大切です。少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

赤ちゃんの頭の変形について

赤ちゃんの頭の変形の種類

赤ちゃんの頭の形には、いくつかの種類があります。主なものとして、斜頭、短頭、長頭があり、それぞれ原因や特徴が異なります。また、ごく稀に病的な変形の場合もあります。

1. 変形性斜頭

上から見た時に左右非対称です。頭蓋骨が外からの圧力によって変形し、後頭部が片側だけ平らになる状態を指します。主に、向き癖や胎児期の環境によって生じることが多いです。顔や耳の左右差もられる場合もあります。

2. 変形性短頭

上から見た時に前後径が短い頭の形、いわゆる絶壁頭です。妊娠中や出生後の向き癖による外因性の変形です。赤ちゃんが同じ方向を向いて寝る時間が長いと、頭の重みで後頭部が平らになり、短頭になることがあります。

3. 変形性長頭

上から見た時に前後径が長い頭の形です。位置的頭蓋変形の一種で、主に寝返りや向き癖など、外からの圧力によって頭の形が変化することで起こります。

上記のように赤ちゃんの頭の形がゆがむのは、ほとんどの場合向き癖や寝癖によるものです。しかし上記以外にも、ごく稀に頭蓋縫合早期癒合症や水頭症、キアリ奇形などによる病的変形もあります。

4. 頭蓋縫合早期癒合症

赤ちゃんの頭は脳の成長のため複数の骨が緩やかに結合しています。発育とともに赤ちゃんの頭は成長していきますが、頭蓋骨には、成長に合わせて広がるための「縫合(ほうごう)」と呼ばれる骨の継ぎ目があり、この縫合はおおよそ成長期までにゆっくりと癒合します。ところが、この縫合が早期に癒合してしまう場合があり、そうすると頭蓋骨が成長できなくなってしまい、成長する脳が窮屈な状態となります。このような状態が続くと、頭蓋骨や顔面の変形(舟状頭蓋、三角頭蓋、斜頭蓋、短頭蓋など)を引き起こします。頻度的には出生2,000〜2,500人に1人と言われています。赤ちゃんの頭の形が気になるようでしたら、早めに当院へご相談ください。

ご家庭でできる対処法

赤ちゃんの頭の形が気になったら、生後3ヶ月程度までの期間は、以下の方法をお試しください。

  • いつも同じ向きを向かないようにする
  • 授乳時やベッドにいる時の向きに気を配りましょう。
  • 興味を引くおもちゃなどを均等に配置しましょう。

赤ちゃんの緊張緩和・発達促進向き癖の解消

赤ちゃんが活動しているときは、うつ伏せになる時間(タミー・タイム)を作りましょう。赤ちゃんと保護者がおなかを付けて遊ぶことで、頭を支える頸部の発達が促進されます。

適切な診断・効果的な治療のためには、何より早期の受診が大切です。

受診に適した月齢

受診に適した月齢は生後3〜6ヶ月です。ヘルメット治療は、開始が早ければ早いほど効果が認められています。遅くとも8ヶ月までの受診をお薦めします。また、該当しない月齢の場合でもご遠慮なくご相談ください。

ヘルメット治療について

ヘルメット治療は、頭蓋縫合早期癒合症などの病変によるものではなく、赤ちゃんの頭の形がゆがんでいる場合に、専用のヘルメットを装着して、頭蓋骨の成長を矯正する治療法です。赤ちゃんの頭の骨はまだ柔らかいため、向き癖や姿勢などによって頭の形がゆがんでしまうことがあります。ヘルメット治療では、個々の赤ちゃんの頭の形に合わせてオーダーメイドで作られたヘルメットを装着し、頭蓋骨の成長を促すことで、ゆがみを改善します。

ヘルメットを装着しない場合

床面に当たっている部分は成長が鈍化し、その部分のみ平坦化。周りの他の部分はグングン成長し、全体的に歪みを助長。

ヘルメット形状で誘導した場合

ヘルメットの形状に守られているため、平坦な部分も発育が促進し、バランスのよい頭の形になります。

赤ちゃんの頭のかたち外来〜ヘルメット治療の流れ

形成外科医の院長主導のもと、診察・治療を進めてまいります。

  1. ステップ1:ご予約

    まずは、赤ちゃんの頭のかたち外来をご予約いただきます。

    赤ちゃんの頭のかたち外来

    毎週 月曜日14:00〜17:00, 水曜日10:00〜12:00、14:00〜16:00

    第2、4土曜日:午前10:00〜12:00、14:00〜16:00

    ご予約はお電話、またはWEBから

    Tel:03-3792-6273 , Web: https://meguro-mj.com

  2. ステップ2:初診〜検査

    診察(当院)保険診療

    ご予約いただいた日時に、まずは当院にて初回の診察(写真撮影、頭囲測定CI、CA、CVAIの測定、超音波診断、治療方針の概略を説明など)を行います。

    当院では、クラニオメーターという器具でゆがみの測定と重症度判定を行います。また、頭蓋縫合の早期癒合がないか、超音波診断装置を使って頭蓋の縫合部を確認します。

    クラニオメーター   超音波診断装置

    診察や超音波検査で病的な変形(頭蓋縫合早期癒合症など)が疑われる場合、さらに詳しい検査として、レントゲン撮影やCT検査を依頼して診断を受けていただきます。この場合、他院(こども病院など)への紹介となり、CT, レントゲン検査を受けることになりますが、保険診療の対象になります。頭蓋縫合早期癒合症は出生2,000~2,500人に1人と稀な疾患です。

  3. ステップ3:再診

    位置性頭蓋変形(向きぐせ)であれば、診察終了後に再診の予約をお取り致します。この場合、再診は自費診療になります。ご家庭での対処方を行い、頭のかたちが改善すれば経過を見ますが、そうでない場合はヘルメット治療を考慮します。

    ヘルメット治療をご希望の場合・・・

    専用のヘルメットを作製します

    専用の装置を用いて赤ちゃんの頭の形を3Dスキャナーでスキャンして、ヘルメット作製に必要なデータを収集し、そのデータを元にヘルメットの採型を行います。

    所要時間:約5〜10分

    ヘルメットは代金のご入金確認後、約2週間で完成します。

  4. ステップ4:定期検診〜治療終了

    定期検診

    治療開始後、おおよそ3〜4週間ごとに定期健診にお越しいただきます。装着状況の確認と不具合のチェック、ヘルメットの調整などを行います。

    治療終了

    医師の診断により、改善が見られれば治療は終了です。(おおよそ6回の通院で終了となる事が多いです。)個人差はありますが、装着期間は、1日23時間装着で、5〜6ヵ月程度です。

    治療終了後も、上記「ご家庭でできる対処法」を参考に、頭の形に配慮したケアは継続することをお薦めいたします。

ヘルメット治療の費用

自費診療

矯正用ヘルメット料金 330,000円(税込)
定期検診/再診料・調整料 4,400円(税込)/通院1回ごと

ヘルメットの作製は、代金のお支払い後に発注となります。発注後約2週間で完成いたします。なお、お支払いは、ヘルメット採寸時当院にてお支払い(クレジットカード可)になります。

オーダーメイドのヘルメットのため、入金手続き後のキャンセルはできません。

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