皮膚腫瘍
皮膚には様々な腫瘍ができます。いわゆる「いぼ」と呼ばれるものから悪性のものまで様々です。腫瘍の多くは小さい物であれば局所麻酔により日帰りの手術で治療が可能です。手足の関節部や顔面などは手術後の傷跡を考えると形成外科的な手術手技によって治療を受けるのが良いと思います。
手術で切除したものは見た目が良性であれば特に詳しい検査はしませんが、悪性が少しでも疑われる場合は切除した組織を検査に出します。この結果は約1〜2週間で分かりますが、万が一悪性であった場合は次の治療を行う必要があります。腫瘍の切除がぎりぎりである場合はさらに手術で広く切り取ります。また、それほど悪性度が高くない場合は経過観察と言って、定期的な診察を受けて切除した部位に異常が起こらないか外来で確認をします。
また、画像診断と言ってCTやMR検査で腫瘍が何処かに飛んでいないか、局所で広がっていないかを確認する場合もあります。皮膚腫瘍の治療経験がある医師がこの様な治療を行うことで、たとえ悪性であっても傷跡の管理を含め最善の治療を受けることができます。