眉毛の垂れ下がりや額のしわとり手術
加齢と共に眉毛は下ってきます。この原因として、額の皮膚の緩みがありますが、私たちは下がった眉毛を挙げようとし、額の筋肉(前頭筋)を使い眉毛を持ち上げようとします。これにより、額に皺ができます。
この皺を取るには弛緩した皮膚を切除する必要があります。しかし、額の皺を取るために毛髪内で皮膚を切除して額の皮膚を伸ばす方法がありますが、額の皮膚の剥離範囲が広くなることや、毛髪内の傷が広くなって目立つことがあります。
そこで、額の毛髪生え際やや低いところで余った皮膚を1.5から2cmほど切除(額の横幅一杯の長さで)します。この位置での皮膚切除は、一見傷が大きく目立つように思われますが、半年から1年経つと意外と目立たない傷になっていきます。
ただし、手術後は1〜2週間ほどまぶたが腫れ、半年ほどは頭頂部の皮膚の感覚が鈍くなります。これは額の皮下を感覚神経が走っているため、皮膚切除をすることで知覚神経が一時的に影響を受けるためです。しかし、半年程度で多くの方は感覚が戻り、日常生活に支障を来すことはほとんどありません。
手術の大きな合併症としては、手術後の皮下血腫があります。手術は局所麻酔で行うため日帰りできますが、数日は運動を控え、安静に過ごしてください。ただし、日常生活の大きな制限はありません。
手術後の状態はオンライン診療でビデオ映像を見て確認します。術後約1週間で抜糸を行います。額の傷は半年から1年で徐々に目立たなくなります。
この手術により眉毛が挙上することで視野が広くなります。また、額の皺が減ることで見た目の若返りが期待できます。